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2025.08.21/

コラム

印刷用語集 vol.4「た」~「と」

 



耐光インク(たいこういんく)
日光(紫外線)よる退色が普通のインクより少ないインク。屋外用の看板やマークの印刷に利用される。


耐光性(たいこうせい)
太陽光線に曝したときに、材料の持つ特性が低下しにくい性質のこと。とくに変色しにくい性質をいうことが多い。


耐光ラミネート(たいこうらみねーと)
日光(紫外線)による退色を抑える性能を持つラミネートフィルム。屋外用途に適している。


耐刷力(たいさつりょく)
刷版が印刷に耐える能力のことで、版寿命の長さのこと。


耐水性(たいすいせい)
水に対する対抗性のこと。一般の紙は水に濡れると強度低下が大きいので、耐水性が必要な場合には耐水化剤(ポリアミド樹脂、メラミン樹脂など)を添加する。


耐熱性(たいねつせい)
印刷インキの熱に耐える性質のことをいう。


ダイレクト刷版(だいれくとさっぱん)
CTPと同じ意味で使われ、コンピュータ制作されたデータをプレートセッターという機器を通して直接刷板として出力するシステムのこと。


蛇行(だこう)
巻取りを繰り出したときに、シートの走行が左右にずれる現象のこと。巻取りの側面が不揃いで凹凸のあるときは、当然蛇行が起こるが、巻取りの巻き硬さが軟らかい場合、繰り出し時にかかるテンションにより、シートが左右に振れることがある。


多色刷り(たしょくずり)
複数の色のインクを重ねて刷ることで、カラフルな印刷物を作成する方法。


多層平版(たそうひらばん)
親水性金属、新油性金属を鍍金(ときん)技術を応用して多層に重ねたオフセット版材で、高価にはなるが耐刷力の大きい印刷効果のよい版が得られる。


断落とし(たちおとし)
裁割の際、所要の寸法に断裁した残りの半端の紙、または三方断裁機で仕上げ断裁したときに出る裁くずのことをいう。


タック(たっく)
粘着性のこと。印刷インキの場合、インキの粘着の度合いをタック№で表示しており、数字の大きいほど粘着性が大きいことを示す。


タック紙(たっくし)
ステッカー製作などに利用する粘着ラベル。


脱墨(だっぼく)
印刷された古紙から印刷インキを除去すること。印刷された古紙を再生利用するための古紙パルプ製造の1工程で、古紙を水中に分散させ機械的、化学的処理を行って、インキを除去する。


縦目(たてめ)
紙の繊維方向が長辺に平行なものを縦目(T目)といい、湿度による伸縮が少なく安定している。


打抜き加工(だぬきかこう)
打ち抜き加工。ポンス抜きに代表されるように、印刷物を専用の金型を当てて圧をかけて抜き切る。


だぶり(だぶり)
印刷機の調整不良などで網点や画線が二重に印刷されることをいう。


断裁(だんさい)
製本工程で、仕上がり寸法に断落とす。裁切りなどの処理が必要となってくる。




地(ち)
本の部分の名称で天に対していう言葉で、本の下部の切り口のことをいう。


チヂミ加工(ちぢみかこう)
シルク印刷直後にUV照射によりインキ表面が収縮し、独特の凹凸模様が形成される加工技法。アルグラスなどの素材が良く使われ、高級感、立体感がでる。


畜光インク(ちっこういんく)
暗所で光る。インクに入っている顔料の特性で昼間に光をためておき夜間に光らせることができる。


蓄光パウダー(ちっこうぱうだー)
暗所で光る。顔料の特性で昼間に光をためておき夜に光らせることができる。パウダー状なので塗料に混ぜて使う。


中間調(ちゅうかんちょう)
調子ものの画像のハイライトとシャドウの中間の調子のことをいう。


調色(ちょうしょく)NEW
特定の色を正確に再現するために、異なる色のインクを混ぜ合わせて新たな色を作る作業
特に、CMYKのプロセスカラーでは表現できない、金・銀・蛍光色などの特色(スポットカラー)を表現するために行われることが多く、色見本帳やカラーチップと照合しながら、目的の色を作り出す。


丁付け(ちょうづけ)NEW
製本するために、印刷された紙の「丁(ちょう)」を正しい順序に並べる作業、またはページ番号(ページ数)をつけることを指す。1枚の大きな紙に複数のページを面付けして印刷し、その後に折りたたんで、正しく重ね合わせる工程で行われる。


丁合い(ちょうあい)NEW
製本のさい,シート紙や折り丁をページ順に揃え1冊にまとめる作業。手で集める手丁合いと丁合機を使う機械丁合いがある。


チョーキング(ちょーきんぐ)
インキの固着不良事故のことで、インキのビヒクル(展色材)が紙に浸透しすぎて顔料だけが残ることで発生する現象。




継ぎ目(つぎめ)
シートとシートを継ぎ合わせた部分のこと。継ぎ目の作り方には、突合せ継ぎ、重ね継ぎなどがある。継ぎ手ともいう。


付け合せ(つけあわせ)NEW
刷版の効率的利用を図るため,別の仕事の版を一つの刷版上に混在させること。


壷上がり(つぼあがり)
印刷中にインキが印刷機の壷の中で固まってしまって、ローラーに転移しなくなりインキの呼び出しができなくなる状態のこと。


坪量(つぼりょう)
紙の重さを表示するもので、一般にはg/㎡の単位を使用する。米坪(べいつぼ)ともいう。


爪掛け(つめかけ)NEW
本の小口装飾の一種。辞書・便覧・索引簿などページ数の多い厚い本の小口に,その内容別に半円形や階段状に切込みを入れ,検索しやすくしたもの。




定着(ていちゃく)
写真の現像後の処理で、未露光の銀塩を溶解し明るいところに出しても安全なように処理すること。


DTP(でぃーてぃーぴー)
Desktop Publishingの略で、かつて紙面上で行われたデザイン・レイアウトなどの作業をパソコンで行って、電子データを印刷所に持ち込むこと。机上出版。修正、コピーといった作業が容易になり大幅に効率化された。


低解像度(ていかいぞうど)
データが軽くなるが、解像度が低くなり画質が粗くなったもの。


DIC番号(でぃっくばんごう)
広く使われているカラーチップ表の事。印刷注文時などに番号などで指定する。


データ(でーた)
未加工の数値、文字、図形、画像などの情報。


テーパーテンション(てーぱーてんしょん)
巻取りを作るときに、巻取り軸のテンションを最初強くし、その後巻取りが大きくなるにつれて徐々にテンションを減少させるようにテンションをテーパー状にコントロールすること。


天(てん)NEW
本の背以外の中身の三方のうち上端をさす。


電算植字システム(でんさんしょくじしすてむ)
組版編集をコンピュータで行い、その結果を写植版下で得るための装置とソフトウェア全体をいう。


電子製版機(でんしせいはんき)
電子回路を使用して原稿を光点で走査し、その光を光電管で受け、画像の調子を電流の強弱に変え、色分解、拡大・縮小、修整、網点化等の処理を行い、露光済みの色分けフィルムを出力する装置で、カラースキャナともいう。


転写シール(てんしゃしーる)
トムソン加工などによりハーフカットされた印刷ラベルで、一度貼り付けた後、剥がして切り取ったラベル部分だけを残す。


点字印刷(てんじいんさつ)
縦3点,横2点の凸状6点の組合せで表現される点字文字を印刷でつくる方法。


天糊(てんのり)
便箋、伝票、メモなどのように天を糊などで固めて、1枚ずつ剥ぎ取れるように仕立てた製本様式のこと。




通し数(とおしすう)NEW
印刷機に用紙を通して印刷される回数のことで、印刷料金の計算の基礎となる値。


特色(とくしょく)
あらかじめ特定の色に調合されたインクのこと。“スポットカラー”とも言う。先方の指定色がある場合や、CMYKのフルカラーでは2色以上の掛け合わせをすると彩度が低くなり発色が悪いので、そういった場合などにも利用する。インクメーカーごとに調合比率は決まっていて、各社のカラーチップを見本にしてインク色を指定する。


特色版(とくしょくはん)
プロセスの4色版以外の特別色を重ね刷りするための版のことで、4色だけでは原稿の持つ特別な色合いの発色が得られないような場合に、その色単独で刷り重ねる版のこと。


ドクターブレード(どくたーぶれーど)
抄紙機のプレスロールなどのロール表面の付着物をかき落とすため、あるいはグラビアロールのロール表面の過剰液を除去するために使用される薄いブレード上の板のこと。


綴じ代(とじしろ)
製本の平綴じの際、綴じる部分の余白のこと。


ドットエッチ(どっとえっち)
網版フィルムの調子修整のため、減力液により網点の大きさを縮小することをいう。


凸版印刷(とっぱんいんさつ)
活版の代わりに感光性樹脂を刷版に用いるもので、週刊誌のモノクロページなどに利用される。


トナー(となー)NEW
レーザープリンターや複合機で使用される、粉末状の印刷材料のこと。インクジェットプリンターのインクに相当する役割を果たす。トナーは、高分子樹脂、ワックス、顔料などで構成されており、静電気の力で紙に転写され、熱で定着することで印刷される。


どぶ(どぶ)
断裁の際のズレを計算して、仕上がりより天地左右に3~5mmくらいの余白を取っておく。


トムソン加工(とむそんかこう)
打抜き加工とも言う。打ち抜き時の反発を吸収するためのスポンジを配置した専用の木型を使ってステッカーなどの形状に合わせて、必要に応じて全抜きまたは半抜き(ハーフカット)を行う加工。


共紙(ともがみ)
本の付物などを本文と同一の用紙で印刷したものを共紙または本文共紙という。


ともぐわえ(ともぐわえ)NEW
通常は紙先から最初の刃までは咥えしろ(8mm程度のカス)があるが、紙先からすぐ製品にする方法を指す。
インクを乗せることができない「ともぐわえしろ」の領域を考慮してデザインを設計することが重要。


ドライオフセット(どらいおふせっと)
オフセット印刷機に感光性樹脂凸版を付け、ブランケットを介してオフセット式に印刷する方式で凸版とオフセット印刷の両方の効果を狙っている。


ドライダウン(どらいだうん)
乾燥後にインキの色味が印刷直後よりも沈んで見える現象。


トラッピング(とらっぴんぐ)
多色刷りで先刷りしたインキの上に後刷りのインキが乗ることをいい、ウェット印刷では先刷りインキほどタックの高いインキを使用する必要があるとされている。


トリミング(とりみんぐ)NEW
写真や画像データの一部を切り取り、不要な部分をカットして使用範囲を限定する工程や、印刷後に最終的な仕上がりサイズに整えるために余白や端部を切り取る作業。


トンボ(とんぼ)
多色刷りの際の見当合わせなどのために画面の4辺に付ける十字の印のことで、形がとんぼに似ているところからそのように呼ばれている。レジスターマークともいう。
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